
現在は1話のペン入れをしてます。
そうネームからペン入れに進んだもののまだ最初の話が完成しないのである。
もう特に何か急いでいるわけではないのでちんたら描いてもいいんだけど、目標のない中で描くのはそれはそれで性根がいる作業になってしまうのであった。
せめて1話が完成すれば自分が描きたいものを広くに渡って示せるのだけども。
豆知識的なコラムでペン入れについて注釈を入れようかと思います。
紙面上に引かれた線を見て喜ぶのは人間だけでしょう。
猫に見しても興味は持たないはずです。
よく騙し絵なんてあるけど、人というのは都合良く見たいものを脳内に置き換えてしまいます。
これは代替え的な愛着の行動なんじゃないかと。
素敵な異性、可愛い動物等、好ましく欲するものを求める人の知覚を騙す手伝いをしてあげれば上出来な仕事なんじゃないでしょうか。
多少線が汚くなくても可愛い女の子に見れば別にそれで一応は成果物が仕事をしてくれるわけです。雑線が多いと読み手にノイズとなって不評を買う確率が高くなるかもしれません、ジャンルによるでしょうが。
線を引くだけで多くの人の知覚を騙してしまえるのがきっと良い線画です。
では、その様な線を引くにはどうすれば良いのか。
そこには技術的なハードルが立ち塞がります。
今ならデジタルペイントでソフトがアシストしてくれますが、アナログなら描き手の力量が実直に反映されてしまいます。デジタルでも慣れるには時間が必要です。
これは漫画の作画を仕事にするための職業訓練であり、評価の対象になります。
線のみで立体感を出すとなればパース、人体構造と言った作画の知識も必要です。
綺麗な線を引くには多くの時間と労力を掛けなければなりません。
そんなことするくらいなら読み手である方が楽だし、描き手になんてならないほうがいいでしょうね。趣味でやる分にはいいですが、仕事にするくらいなら普通に就職する方がいいです。
描き手が線を引くために費やした労力、時間を誰かが保証してくれる訳でもなく、必ず報われるというのは、まさに漫画の世界ですから。
バクマン読んで満足するところでやめるのが吉ですね。
そこで立ち止まらず技術を磨けた人は良い線を引ける様になるかもしれません。
コメント